「暗順応」による一瞬の盲点に注意する
トンネルに入った瞬間、目の前が真っ暗になってヒヤッとした経験は誰にでもあるものです。これは人間の目の構造上、急激な明るさの変化に対応するまで少し時間がかかるために起こります。いわゆる「暗順応」と呼ばれる現象ですね。
特に晴れた日の真昼間ほど、外と中との明暗差が激しくなるので注意が必要です。目が慣れるまでの数秒間は、実質的に視界が奪われているのと同じ状態になってしまいます。ですから、トンネルの手前では意識的にアクセルを戻し、速度を落として進入するのが鉄則です。
視線は闇雲に動かさず、前を走る車のテールランプや、道路の白線、あるいは壁面のライトなど、光るものを目印にすると平衡感覚を保ちやすくなりますよ。焦らず、目が慣れるのを待つ余裕を持つことが、恐怖心を消す第一歩になります。
滑りやすい路面と予期せぬ風圧への警戒
トンネルの中は雨に濡れないから安全だと思っていませんか。実は整備士の視点から見ると、トンネル内の路面はかなりデリケートな状態なんです排気ガスの粒子や埃が溜まっていたり、湿気がこもって結露していたりして、意外と滑りやすくなっていることが多いんですよ。
特に、入り口や出口付近は路面温度の変化も激しく、冬場は凍結していることさえあります。ですから、トンネル内での急な車線変更や急ブレーキは絶対に避けてくださいね。
また、大型トラックとすれ違う時の風圧や、出口で待ち構えている横風にも警戒が必要です。車体が風で煽られると怖くなって身体が硬くなりがちですが、そんな時こそ下半身でタンクを挟む「ニーグリップ」を意識しましょう。バイクと身体を一体化させれば、ふらつきを最小限に抑えられますよ。
自分の存在を知らせるライトとシールド選び
暗いトンネルでは、「自分が見えること」と同じくらい「相手から見つけてもらうこと」が重要になります。最近のバイクは常時点灯式がほとんどですが、古いモデルに乗っている方は、トンネルに入る前に必ずライトが点灯しているか確認してくださいね。テールランプの球切れがないかも、日頃の点検でチェックしておきましょう。
また、意外と盲点なのがヘルメットのシールド選びです。日差しが眩しいからといって色の濃いスモークシールドを使っていると、トンネル内では視界がほぼゼロになってしまい非常に危険です。
ツーリングでトンネルを通るルートがあるなら、クリアシールドか、薄めのライトスモークを選んでおくのが賢明でしょう。サンバイザー内蔵型のヘルメットなら、状況に応じて切り替えられるので、こうしたアイテムを活用するのもおすすめですよ。
スラッグ案
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