ブレーキ・クラッチレバーが折れてしまったら

バイクのレバーが折れる状況とは?

バイクのブレーキ・クラッチレバーが折れるのは、通常転倒して衝撃が加えられたときです。
位置的にレバーは転倒した際にもっとも衝撃を受けやすい部分でもあり、破損のリスクが高いパーツと言えるでしょう。

しかも深刻な事故や転倒だけでなく、バイクを押しているときにちょっとバランスを崩してしまったときなど、「バイクだけ」転倒したときにも折れるリスクが生じます。
先述したように転倒した時にもっとも衝撃を受けやすい部分ですから、例えば強風など天候が原因で転倒してしまった場合や、駐輪場で他の人がふとした拍子でぶつかって倒してしまった時などにも折れる可能性が出できます。
ライダー自身には危険がまったくない状況でレバーだけ折れてしまう、そんな問題も起こりうるだけに、日頃からまず「折れないよう」注意しなければなりません。

日常的にバイクを運転しているなかで折れるシチュエーションが多々あるため、何度も経験していると「またか」とうんざりして折れたままで運転を続けてしまうケースも出てきます。
しかし、折れた部分は鋭くなることが多く、再度転倒した際に危険が倍増する恐れがあるのでやはり交換は必須です。

バイクのレバーの交換方法

折れやすいレバーですが、じつは交換も簡単です。
バイク初心者でも比較的簡単にできる整備のひとつに挙げられるでしょう。
事前に用意しなければならない器具も、マイナスドライバーやソケットレンチなど基本的なものさえあれば十分可能です。

まず、クラッチワイヤー部分のロックナットをマイナスドライバーで緩めていきます。
通常はこの部分にラバーパーツが取り付けられていますから、外したうえで行います。
外したパーツとナットをなくさないよう注意しましょう。
続いてボルトも緩めます。

注意したいのは、ワイヤー取り外しは最後に行うことと、そのワイヤーを正しい方法で取り外していくことです。
レバーを手前に引き抜いていくような感覚で取り外していきましょう。
引き抜く方向や力加減が適切なら、簡単にレバーを外すことができるはずです。
そして新しいワイヤーを取り付けていくことになりますが、その際にはボルトや動く部分にグリスを塗っておくと交換した後にスムーズに動かせるようになるのでおすすめです。

そのうえで、ワイヤーを取り外したときと反対の手順を踏んで取り付けていきます。
必ずワイヤーを先に取り付け、最後にレバーを取り付けるようにしましょう。
逆でも一応可能ですが、細かい調整などの作業がかなり面倒くさくなってしまいます。

さらに緩めていたボルトを締めて固定していきますが、あまり力を入れて締めすぎないよう注意しましょうる力を込めすぎるとボルトが破損してしまう恐れがあります。
この段階まできたらレバーの動きを確認、問題なかったら最後にロックナットを再び取り付けて終了です。