走行中のバイクが加速しない

走行中のバイクの不調は息つきかもしれない

バイクで走っているとき、バイクの調子に「あれ?」と感じることがあるかもしれません。
例えば、信号が青に変わったので加速していく時にもたついているように感じることがあります。
アクセルは開けているのに加速しなかったり、エンジンの回転数が上がらないのです。
そのような症状がある場合、バイクの息つきが原因かもしれません。

また、高速道路などを走行中にフッとエンジンの回転数が下がって速度が落ちることがあるかもしれません。
そのような場合にも息つきが疑われます。

息つきとは何か

バイクの息つきとは、バイクを加速させるときにフッと失速するような症状を指します。
これはゼロ発進、つまり停止した状態から走り始めて加速する時にも起り得ますし、高速走行中にそのような症状が出ることもあります。
回転数を上げていこう、速度を上げていこうとする時にフッと力が抜けるのが、ひと息ついたような感覚に似ているため「エンジンの息つき」と表現されます。

息つきの初期症状は加速中にフッとエンジンの回転数が下がって失速することで、その後再び回転数は上がって加速していくことができます。
しかし、症状が悪化するとエンジンの回転が不安定になり、アイドリング不調やエンストが起こることがあります。

息つきを防ぐにはどうすれば良いのか

どんなバイクでも、息つきの症状が発生することがあります。
そのため、重要なのはなるべく息つきが起きないようにメンテナンスをすることと、症状が出たら早い段階でチェックをすることです。

息つきの原因として考えられる一つ目の理由は、燃料不足です。
エンジンはガソリンを燃焼させて動いていますが、燃料が少なくなっているとスムーズに動かなくなります。
息つきを防ぐためには、燃料を十分に補給しておくことが大切です。
息つきの症状が出た場合にも、まずは燃料が少なくなっていないかを確認しましょう。

燃料が十分にあるにもかかわらず息つきが起こる場合、エアクリーナーが汚れていることや吸排気パーツに異常があることが考えられます。
エンジンはガソリンと空気を混ぜて燃焼を起こしますが、エアクリーナーが汚れていると、空気がしっかりとエンジンに取り込まれなくなってしまいます。
エアクリーナーの汚れが原因であるならば、キレイに掃除をしてあげたりフィルターを交換すれば息つきが改善されるかもしれません。
改善されない場合には、吸排気系のパーツを交換しなければならない状態である可能性があります。

吸排気系のパーツをチェックしても息つきが改善されない場合、点火系のトラブルも考えられます。
スパークプラグやイグニッションコイルをチェックして、劣化しているようであれば交換してみましょう。
これらのパーツのチェックや交換で息つきは改善されると思われますが、それでもダメな場合には専門業者に見てもらいましょう。