あおり運転にあってしまったら

相手を刺激しない

高速道路などの公道は、ライダーやドライバーたちの常識とモラルによって秩序が保たれています。
法的な規制ももちろんありますが、法律が介入するのはあくまでも違反などの極端な事例であって、モラルの段階では法律は細かいところまで規制することができません。
行動でのモラルに反している行為の中でも、ライダーが最も嫌がるのがあおり運転です。

自動車やトラックにあおられた時、自動車であれば車体がある程度保護してくれます。
ところがバイクで走行している人は車体が自分を保護してくれるわけではないので、あおり運転をされると腹が立つどころではなく、身の危険を感じることすらあり得ます。
事実、バイクではなくて自動車に乗っていてあおり運転を受けた夫妻が東名で死亡した事件は記憶に新しいところです。

バイクで高速道路を走っていて、万が一あおり運転を受けた場合には、とにかく相手を刺激しないことが大切なポイントです。
あおり運転をするようなドライバーは精神的に鬱屈している傾向が高く、まともに相手にすると悪化する危険性があります。
警察のホームページには、あおり運転を受けたら窓を開けず、取り合わずに速やかに110番することと明記されています。

バイクで走行している場合には速やかに110番することは難しく、特別の防衛策を考える必要があります。
とにかく、あおり運転を動けないような状況で走行をすることを心がけるのが一番です。
例えば追い越し車線を走っているとあおり運転を受けやすいので、追い越し車線にはたとえ入っても、すぐに出ることが大切です。
事実、2km以上追い越し車線を走り続けていると車両通行帯違反で罰則金6000円と違反点数1点が課されることになります。

防犯カメラのある建物へ

自分が追い越し車線を走り続けているわけでもなく、他の車両の妨げになっているわけでもないのにしつこくあおり運転が続く場合には、とにかく防犯カメラのある場所へたどり着くことが先決になってきます。
防犯カメラのある建物としては、コンビニや銀行、郵便局などが考えられます。

証拠映像が残る場所にいれば、あおり運転を受けたという証明もしやすく、あおり運転をそこで断ち切ることができます。
高速道路を走っていて防犯カメラのある建物が近くにない時には、非常電話のある所にたどり着くことが先決です。

警察へ通報

あおり運転をされたら、できるだけ早く警察に通報するようにしましょう。
警察庁ではあおり運転に対する対応強化を全国の警察署に呼びかけていますので、通報することによって適切な対応をしてもらうことができます。
あおり行為は恐喝や妨害・障害などにもつながる行為ですので、可能な限り通報をしてあおり運転をなくすのに協力しましょう。